子どもに言うことを聞いてほしいときには"自己選択感"が必要です。
どうもかわうそです。
「子どもが言ったことをやってくれない。」
「勉強して!って言っても全然始めない。」
こんな経験はないでしょうか。
僕も教師を3年間やっていましたが、1年目の時は
「◯◯しなさい!」
「今は計算問題する時間!」
などと叱ってばかりいました...
(あの時の自分を叱りたいです)
しかし、そんなことをしても最初は怒られたことでやりますが段々とやらなくなっていきます。
そんな場合は"自己選択感"を子どもにもたせてあげることで思ったように動いてくれるようになります。
〜"自己選択感"とは〜
自己選択感という言葉は、自分で選択した感覚という意味の僕が勝手に作った言葉です(笑)
"自己選択感"は
・比較
・承認
・興味
の3つに分けて使えます。
では、"自己選択感"がなぜ必要なのでしょうか。
〜"自己選択感"が必要な理由〜
理由は2つあります。
1:人に言われるとやりたくなくなる
これは大人でもそうですね(笑)
「◯◯しなよ!」
「◯◯やってよ!」
と言われると反抗したくなります。
断固やらないとまではいきませんが、いざやってみても充分な満足感は得られません。
子どももそれは同じです。
2:他人主体になっている
いざやったとしてもそれは人に言われて人のためにやったこと。
その行動は全く自分のためになりません。
自分のために自分で行動した。
この感覚が大切です。
〜"自己選択感"を与える言葉かけの例〜
いくつかの場面に沿った例を先ほどの3つに分けて紹介します。
比較
・勉強をしてほしい場合
「勉強しなさい!」
→
「勉強の時間なんだけど、国語と算数どっちがいい?」
・算数の授業に参加しない場合
「今算数の時間だよ!」
→
「君のために面白い問題持ってきたんだけど、計算問題と文章問題、どっちがいい?」
人は決断するよりも比較する方が得意です。
服を選ぶときに例えると、
たくさんある中から1つを決断しようとすると、時間がかかりますが
「これとこれだったらどっちがいい?」
と言われると簡単に選択できますし、自分で選んだ感じがありますね。
承認
・黒板を消してほしい場合
「◯◯さん黒板消して。」
→
「◯◯さんが黒板消すとすごく綺麗で書きやすいからぜひお願いしたい。」
・静かにしてほしい場合
「静かにして!」
→
「そういえばこの前、◯◯さんがおとなしくてより一段と大人っぽくなったねって言ってたよ。」
認められることは誰がされても嬉しいです。
子どもはとても純粋で、認めてあげるとより良くなろうと思って行動します。
興味
・野菜を食べてほしい場合
「好き嫌いしません!」
→
「◯◯選手って子どもの頃から野菜をたくさん食べてきたんだって。」
(興味は「憧れの人」)
・ゲームばかりやっている場合
「ゲームばかりしない!」
→
「パイロットって目が良くないとなれないんだって。ゲームばかりやってると目が悪くなるよ。」
(興味は「将来の夢」)
相手の興味のあること、好きなことと一致したお願いをすると行動してくれやすくなります。
自分も
「あそこの店員さんめっちゃ可愛かったよ。」
と言われたら行ってみたくなります(笑)
〜まとめ〜
いかがでしたでしょうか。
よく、「◯◯しなさい!」とストレートに伝えがちになってしまいます。
自分で行動したか、人に言われて行動したか、それだけで気持ちもクオリティも全く違ってきます。
意識して一工夫した言葉かけをするだけで子どもの行動は自分にとっても子どもにとっても良いものになります。
最初は難しいかもしれません。
しかし、子どもが自分で選んで行動をするためにぜひ行ってほしいと思います。
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